地球環境塾

カテゴリ:食と農@2009( 4 )

最終レポート

 やっとテストが終わりました。頭の中が民法と憲法と55年体制でいっぱいです。そしてこのレポートを締めにして僕の1年生の後期の日程はすべて終了です。合宿へ行ったりプレゼンの準備に追われたりと本当にあっという間だった気がします。

 この基セミのテーマは「持続可能性」でした。資源は有限であり無駄にしてはいけない、そんなことは言われなくても分かっている人がほとんどだと思います。それでも現状では環境破壊は進む一方ですし、資源の無駄遣いもなかなかなくなりません。わかっているはずなのに変わらないのはなぜでしょう?自分一人が取り組んだところで何も変わらないと思っていたり、周りだってやってるんだからと考えていたり、などいろいろと考えられますが僕が去年受験勉強で小論文の対策をしている時に読んだ論文では人間の認識の範囲が追い付いていないからだ、というのがありました。その時は何も考えずに読み流していましたが、半年間の経験を経て今になって思い返してみるとなるほどと思える気がします。

 どういうことかというと、今でこそ私たちは時間に追われ、何日までにあれをしなければなどと考えたりしますが、例えば原始時代において、人間の認識の範囲というのはその日一日、長くてもせいぜい2~3日先まででした。まだ年月という概念もないですしその日を生きるのに精いっぱいだったからです。そして次第に文化や技術が発達するとともに人間の認識の範囲というのも1年先、2年先へと届くようになってきました。しかし産業革命以降、人間の文化や技術は認識を置き去りにして飛躍的に進歩しました。その結果、使用する技術の規模やレベルは遥か先の未来まで影響を与えるほどのものになりましたが、人間の認識はそんなに先まで届くほど発達できていません。なので、このままだと50年後には・・・などと言われると、わかっているつもりにはなりますが根本の部分でいまいちピンとこないのです。というのがざっくりとした内容でした。何十年何百年先の未来を考えて日々の生活をするなどというのは今までの人間がしてこなかったことですし、実際にそんな先の未来に影響を及ぼせる術も持ってなかったのですから、そんなこと言われても、となってしまうらしいです。

 ですが、そうはいっても何もしないわけにはいきません。現に私たちはこのままではいけないということに気付きました。気付いた人には気付いた責任があります、というのもこの基セミで学んだことのひとつです。そうなるとやはり、自分の身の回りのどんな小さなことからでも変えていかなければいけません。その結果、数十年先の未来がどうなるかはまだわかりませんが、何もしなければ何も変わらないというのは分かっています。とりあえず今すぐできることとして節電のために無駄な室内照明を消してきます。

 長々とまとまりもなく書きつづってしまいましたが、最後に半年間どうもありがとうございました。

法学部一年 今井遥希
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by kan_zyuku | 2010-02-10 18:21 | 食と農@2009

最終レポート(鈴木健介)

気づいたものに責任がある――最終回のゼミで、「難民に送る缶詰百万個の会」のスタッフの方から、まさに締めくくりにふさわしい言葉をいただいた。このゼミを通じて「気付いた」ことは、枚挙にいとまがない。それ全てに責任を負ってしまったのか…と思うと、少し息苦しさを感じてしまう。しかし、結局のところ、気付いた者が責任を負わないところで、(少し大げさな言い方になるが)社会は変えられないと思う。

「持続可能な社会」という言葉は、昨今、巷でもよく聞かれるようになったが、どうも、ユートピア的な理想論を聞かされているような気がしてならなかった。漠然としではあるが、「今の社会って、どこかおかしい」とは昔から思っていたし、「本当にこのままで地球がもつのだろうか」と思うことはあった。しかし、どうも持続可能な社会と聞くと、「そりゃぁ、それは大切なことだろうけど…」とドライな視線を送ってしまう自分もいた。しかし、よく考えてみれば、今我々が生活する社会が持続不可能だとしたら――実際そうなのだが――、持続可能な社会を考えることは、まさに将来の我々人間の“安全保障”問題であり、環境問題の研究者のテーマとして片づけてしまうわけにはいかない。

では、持続可能な社会とは何なのだろうか。どのようなアプローチがあるのか。最初の授業で、「持続可能な社会」というキーワードを与えられた時には、少々戸惑った。資源の浪費の上に成り立つ都市の生活は持続不可能な社会の象徴であり、僕は今までそんな都市に生まれ育ってきた。どこから手をつければいいのか分からない、そんな気がした。

この大きな課題へのヒントを与えてくれたのが、毎回のゼミでのプレゼンであり、合宿での経験だった。こういう見方があるのか、こういう視点からも持続可能性を考えられるのか…各メンバーから提案された個性ある視点は、とても興味深いものだった。高い完成度を要求されるプレゼンであったからこそ、それぞれのメンバーは一つのテーマについても多角的に調査してプレゼンに臨んでいたので、少しずつ持続可能な社会という課題が自分に近づいてくるように感じた。もちろん、それは、自分のプレゼンの準備の作業の中でも感じたことだった。この基セミのキーワードである「持続可能性」という大テーマの上で準備を進めていくわけだが、調査の作業を始める前から、自分が調べようとする内容と持続可能性との関わりが明らかなことはなかった。むしろ、調べていく中で、「あ、これが持続可能性と関わってくるんだ」と気付くのだった。今回のゼミでは、食と農・水・森という3つのテーマからそれぞれがアプローチをかけたが、それ以外の視点からも様々なアプローチが考えられることは言うまでもなく、さらに、こうした「持続可能性社会」という環境学的テーマが、理系から文系まで全ての学問領域からの分析と考察を必要とすることを、自分の発表やメンバーの発表から学んだ。それは、この持続可能性という問いは、社会構造そのものに対する問いだからだと思う。とはいえ、どうしてもプレゼンの発表を聞くだけでは、「頭で理解する」にとどまってしまう。合宿で体験した農村での滞在は、まさに、持続可能な社会の実体験であった。僕の2回目のプレゼンのまとめで話したことをそのまま引用すると、「農村の暮らしには、それ自体に持続可能性があり、こうした農村地域での滞在を通じて、自らの普段のライフスタイルを見直すこともできる。」人間も生命のサイクルの一部なんだ、ということは頭では理解できても、なかなか実感できない。農産物を育てて、生き物を殺して空腹を満たす、木々を切って暖房や炊事の火を得る。そんな生活を通して、自分たちが自然の中に生きていることを実感した。そして、こういう一方通行ではない、サイクルのある生活(これぞ循環型社会なのか?)こそが、持続可能な生活なのではないか感じた。
しかし一方で、持続可能な社会にするための具体的方策という答えを得ることはできなかった。もちろん、この課題が、「こうすればいいんだ」という単純な回答を持って答えられる課題ではない。だが、かといって、何もしなくていいわけではない。どうすればいいのか?

ゼミを通して気付いたことに、どう責任を果たしていくのか。責任を果たすというと、本当に、しんどい気分になってしまうが、僕はこう考えたい。例えば、何か「使い捨て」のものを買う機会に遭遇したら、まず立ち止まって考えてみたい。「これを買ったらどうなるんだろうか?」いつもあたりまえのように、ご飯を食べているが、そこでも、少し考えてみたい。「この食べ物はどうやって作られたんだろう?」そして、食べ物への感謝の気持ちを忘れずにいたい。行政の地方への支援についての報道を見ても、「これが、持続可能な農村社会の維持を守ることができるのか」という視点で捉えたい。つまり、今回の基セミを通じて得た視点を、普段の生活や、これから深く学んでいく自分の専門の学問領域の中に、少しずつ導入していきたいということだ。無関心になることが、一番危険なこと。この言葉は、合宿の中でもプレゼンの中でも何度も聞いてきた。関心を持ち続けたい。しかし、関心を持つだけでは変わらないこともある。僕は、プレゼンでグリーン・ツーリズムを取り上げたが、都市住民がグリーン・ツーリズムに参加することは、持続可能な社会を考える機会を得るだけでなく、同時に農村社会の内生的再生と農村社会の維持発展へも寄与することができる。こうした取り組みは非常に豊富に用意されているので、アンテナを張り巡らして、自分が参加できる範囲でぜひ積極的にアクセスしていきたいと思う。そして、自分たちの将来のために、自分たちの後世の世代のためにも、持続可能な社会を“取り戻していきたい”と思う。

最後になるが、後期にこのゼミを取ることができて本当に良かった。それも、ただ、たくさんのことを学べたから、というだけではない。素敵な仲間と共に学びあえたことに感謝。プレゼンでの核心をついたご指摘や、驚くほどの豊富な見識にいつも感動した高野先生との出会いに感謝。TAの加藤先輩を始め、プレゼンの準備やゼミ・合宿で本当によくしてくださった先輩方に感謝。そして、合宿でお世話になった皆さんに感謝である。これで締めくくろうと思ったが、一つ言い忘れていたことがあった。

僕たちに感動を与えてくれた、農村・そして自然の美しさに感謝したい。何十年後にも、この感動を味わえる地球を守っていこう!ありがとうございました。


2009年度後期環境塾生
経済学部1年 鈴木健介
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by kan_zyuku | 2010-01-29 21:11 | 食と農@2009

自己紹介

こんばんは。

法学部一年生の今井遥希(はるまき)です。

出身は岐阜県恵那市ですが親の転勤についていって数年前まで岐阜県内を数箇所転々としていました。(今は単身赴任で頑張ってもらってます。

現在も毎朝恵那からせっせと大学まで通ってます(片道1時間半程)。結構しんどいのでもう少し大学に近いところに下宿したいなぁ、と思ってます。まずは下宿先探さないと・・・

性格は物事を先延ばしにしてしまうタイプです。夏休みの終わりや学期末とかに苦しむ人です。今もこれからもう一つの課題のためにインターネットを見てこようと思ってましたが、眠くなってきたので「まだ明日がある・・・」という考えに流されてしまいそうです。

選んだテーマは食と農で、先週チラッと祖父母が農家をやっていると言いましたが僕自身はほとんど経験も知識もない素人です。この機会にいろいろと知って行きたいと思っています。

それでは半年間どうぞよろしくお願いします。
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by kan_zyuku | 2009-10-14 00:19 | 食と農@2009

自己紹介

こんにちは。

昨日のゼミでは、食糧自給率70%宣言をした鈴木プロです。

本山に住むこと19年、名大は附属中学からで、今年で7年目。
まさに、地域密着型で青春時代を送ってきました。

じゃぁ、僕のちょっと変わった自己紹介をしたいと思います^^;
同じ趣味とかの人がいたら、うれしいなww
たぶんいないだろうなぁ…。


趣味はバイオリン、15年間続けています。
今のバイオリンとは、5年弱の付き合いですが、生涯の伴侶として愛しています。
彼女はイタリア出身で、一目惚れ…いや、一聞惚れでした。

それと、飛行機が好きで、週末によく空港に撮影に出かけたりします。
空港に行くと、7時間8時間、あっという間に時間が過ぎていきます。

高校時代、日韓の高校生の平和交流活動の代表をしていました。
今年で6年目を迎える活動で、日韓の歴史問題を考えてきました。
僕が代表をしていた時には、いわゆる日本軍「慰安婦」の問題を扱ってきました。
被害女性を名古屋に呼んで証言集会を開催するなど、
高校生の視点から、積極的にこの問題に向き合ってきました。
単に歴史の課題とするのではなく、
性犯罪、ジェンダーの問題として考えたいと思っています。

今も、韓国と日本の社会的課題に対して非常に強い関心があります。
とりわけ、日本、韓国、中国など東アジア諸国が抱える、
都市・地方の格差の問題、また、農業の問題に関心があります。
そういった意味で、今回「食と農」を選んだという経緯もあります。

第2外国語はドイツ語ですが、韓国語の方がずっと得意です(笑)
MP3プレーヤーの中は、半分以上が韓国の曲です。
東方神起とか、BigBangとかは最近日本でも人気ですね。
僕が好きなのは、ソニョシデですが、みんな知らないかな?^^;

アジア・韓国についてなら、どれだけでも語ります。
いやいや、もし関心がある人がいれば、ぜひ語りましょう。


食と農、ということですが。
日本の農漁村の研究をされている、あん・まくどなるどさんという方がいらっしゃいます。
以前、彼女の講義を聞いたことがあります。
第一次産業とは「命の産業」であり、彼女の言葉で言うならば
「食の世界は、社会の鏡となる」というのです。
つまり、食とは、社会の一つの指標になり得る。
彼女のモットーは、現地調査、フィールドワーク。
実際に自分の足で農漁村に赴き、聞き取り調査を主に
その土地にしっかりと腰を据えて調査を繰り返してきました。
この地球環境塾でも、合宿があります。
机上の空論とならぬよう、現地調査・体験も活かしながら、
半年間みんなで共に学びあいをしていきましょう。

長くなりましたが、半年間よろしくお願いします。
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by kan_zyuku | 2009-10-09 20:33 | 食と農@2009

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